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ディープ・インパクト計画
deepimpacts.jpg


彗星に銅の弾丸を打ち込んでみる、という計画がNASAによって行われています。

The Deep Impact mission

<概要>
 2005年7月4日のアメリカ独立記念日に、探査機から打ち出した350kgの銅の衝撃弾を、10km/sという速度で、テンペル第1彗星(9P/Tempel-1)に打ち込む構想です。この衝撃弾の衝突によって、彗星の表面には直径数100m、深さ数10mのクレーターができると推定されます。そのときにはね飛ばされる破片と、彗星内部の物質を、探査機に搭載した赤外スペクトルカメラで撮影し、また地上望遠鏡によっても観測しようという狙いです。衝突弾に銅を用いるのは、彗星から生じた物質とスペクトルで容易に区別できるからです。

<計画の意図とTempel-1が選ばれた理由>
 彗星は太陽系が形成された時期からそのまま残っている天体と考えられています。中でも彗星内部には、初期の太陽系で見られた組成が良好な状態で保存されていると推測されます。したがって、彗星の含有物質がわかれば、惑星の形成に関する学説を証明することができるかもしれません。プロジェクトの責任者であるリチャード・グラミアー氏によると、「われわれがテンペル第1彗星を選んだのには多くの理由がある。まず、この彗星はカイパーベルト(海王星・冥王星軌道より外側にある、氷の塊が散在する帯状の領域)に由来している。また、大きさや形も適している。さらには自転の速度が遅いので、衝突後のクレーターも調べられる」と説明されています。

<衝突した後は大丈夫なの?>
 実のところ、3億3000万ドルをかけたミッションを計画した人たちも、テンペル第1彗星に衝撃弾が当たったときに何が明かされるのか、まだわからないと述べています。すべてが計画どおりに進めば、彗星の太陽に面した側のちょうど真ん中に衝撃弾が当たり、彗星と衝撃弾は、3万5000km/hを超える速度で衝突することになります。この衝突は破片を舞い上げて彗星表面にクレーターを作るよう計算されており、計画設計者によると、衝撃弾が彗星本体やその進路を大きく変えることはないということです。
 ディープ・インパクト計画を管理するNASAジェット推進研究所(JPL)の研究員、ドナルド・ヨーマンズ博士は、「巨大トレーラーのフロントガラスに虫がぶつかるようなものだ」と言います。 「衝撃弾によって彗星の速度は秒速0.0005mm遅くなるだろう。軌道変化は今後5年かけて100mを超える程度に過ぎない」比較のためにヨーマンズ博士が挙げた数字によると、彗星は木星の近くを通り過ぎるだけで、その引力によって軌道が数千km以上変わってしまうことがあるといいます。直径にして約4kmもある小惑星なら、衝撃弾が軌道に与える影響は少ないと考えているようです。

<観測> 
 衝撃弾にはカメラが搭載されており、彗星の表面をかなり詳しく調べることができます。このカメラは衝突の1秒前までの写真画像が得られる予定になっています。また、ディープ・インパクト本体にも2台のカメラが搭載されており、これによって衝突を観察し、衝突後にできたクレーターを調査することが可能です。ハワイの複数の天文台をはじめ、2基の宇宙望遠鏡『ハッブル』と『スピッツァー』も衝突を観察することになっています。
 彗星は5月現在、乙女座のε星付近に見ることができます。等級は10~11等程度で肉眼での観測は難しくなっていますが、少し大きめの天体望遠鏡なら充分に観測できるでしょう。衝突の起きる7月4日には1等星スピカに接近しており、衝突によって彗星が突発的に明るく輝くことも予想されます。もし、天体望遠鏡をお持ちであれば、今年の7月4日は南西の空に乙女座を探してみてはいかがでしょうか。 
NASA:deepimpact
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